大日本住友 ビッグデータの戦略的活用へ専任部門強化 ビジネスや働き方を改革
公開日時 2017/03/02 03:52
大日本住友製薬は3月1日、加速度的に進歩するデジタル技術をビジネスや働き方改革に活用するため、現在の「コーポレートIT統括部」のミッションを見直すとともに、この部門名を4月1日から「IT&デジタル革新推進部」(以下、IT推進部)に改称すると発表した。デジタルデバイスやAI(人工知能)といった最新情報技術の導入、紙媒体情報の電子化を含む様々な情報のデジタル化、業務プロセスの自動化、部門横断的なビッグデータの活用――などを推進する。
同社広報部によると、現在のIT統括部でこれまでも情報技術の導入などを行っていたが、より戦略的に、より強力に技術導入などを行うため改称する。現在のIT統括部は約30人体制だが、4月以降のIT推進部は、営業支援システム関係に従事していた5人が新たに加わる。IT推進部の部長は、現IT統括部長の横田京一氏が務める。
ビッグデータの活用では、自社Webサイト、eプロモーションベンダー、各種営業支援システムより得られた膨大なデータをより迅速かつ高度に解析し、顧客に対するデジタルマーケティングの精度を高める考え。また、臨床試験や安全性、従業員の勤怠、コミュニケーション履歴などの部門横断的なビッグデータ解析を通じて、新たな知見を獲得し、業務改革や事業推進に役立てることも検討する。