製薬企業の医療従事者向けサイト 薬剤師の評価トップはサノフィ ネグジット調べ
公開日時 2016/02/19 03:52
ネグジット総研MMPR(http://www.mmpr.jp/)はこのほど、薬剤師が評価する製薬企業の医療従事者向けサイトの第1位がサノフィだったとの意識調査結果をまとめた。2位がファイザー、3位がアステラス製薬。サノフィは、薬剤師向けサイトの「e-MRファルマシアン」の情報が充実し、「見やすい」「興味深いコラムが多い」との評価コメントが多く寄せられた。狭間研至氏のコラム「薬剤師への伝言」の人気が高いようだ。
調査は同社の薬剤師調査モニターを対象に実施したもの。有効回答数は450人。内訳は保険薬局(以下、薬局)勤務薬剤師300人、病医院(以下、病院)勤務薬剤師150人。調査期間は15年11月27日~12月13日。方法はWebアンケート。「薬剤師が選ぶ 製薬企業医療従事者向けサイト評価調査2015年版」としてまとめた。
サノフィを評価した薬剤師は19.6%。勤務先別では薬局勤務が22.0%でトップ、病院勤務は14.7%で2位だった。ファイザーを評価した薬剤師は14.2%で、勤務先別では薬局勤務が11.3%で2位、病院勤務は20.0%でトップだった。ファイザーを評価した薬剤師からは、「いろいろな分野のWebセミナーがあり勉強になっている」「海外文献閲覧サポートがたくさんある」など“勉強になる”ことが評価を上げた主な理由のひとつになっている。
アステラスを評価した薬剤師は6.0%。勤務別では薬局勤務が5.7%、病院勤務6.7%とそろって3位。見やすさや幅広い情報がウケているようだ。
一方、製薬企業ウェブサイトで改善してほしいと感じたことでは、「ごちゃごちゃしている」「見づらい」「使いやすくしてほしい」などコンテンツ以前の問題として使い勝手を指摘する内容が多かった。
■ネット以外から得たい情報 トップは「追加された副作用情報」
調査では、製薬企業のサイトから入手したい情報と、インターネット以外から入手したい情報も聞いている。サイトから得たい情報は1位が「医薬品情報」(76.0%)、2位が「服薬指導関連」(69.6%)、3位が「国内の最新医療情報」(68.7%)――。勤務先別でもこれらが上位項目となっているが、病院勤務では治療ガイドラインの情報ニーズが高いことも確認された。
トップの医薬品情報のうち良く閲覧する情報は、トップの「添付文書情報」(64.9%)が群を抜いて多く、次いで「インタビューフォーム」(37.3%)、「患者向け疾患や生活指導の情報」(36.4%)、「製剤写真」(35.8%)、「服薬指導せん」(35.3%)――だった。仕事に使う情報を能動的にとっている姿が垣間見える。なお、これら上位5項目が、回答割合が30%以上の項目。
ネット以外から得たい情報のトップ3は、1位が「追加された副作用情報」(46.9%)、2位が「学会、セミナー情報」(37.1%)、3位が「大規模臨床試験に関する情報」(34.2%)――。このランキングは勤務先別でみても同じ順位・内容だった。緊急性の高い情報は漏らさず入手したい、また自ら入手しにいくまででもないが詳細な説明は聞いてみたい、ということと推察される。