日本肝臓学会 B肝薬テノゼットの新規処方控えるよう呼びかけ GSKの出荷調整受け
公開日時 2015/09/03 03:50
日本肝臓学会は9月1日、8月12日に起きた中国の天津爆発事故によりグラクソ・スミスクライン(GSK)の天津工場が被災し、GSKが同工場で製造していたB型慢性肝疾患治療薬テノゼット錠300mg(一般名:テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)の出荷調整を決めたことを受け、新規処方を控えることなどを呼びかけた。
GSKによると、被災し、操業停止となったGSKの天津工場では、テノゼットを日本向けに製造していたたが、工場の操業再開の目途が立っていない。そのため同学会はホームページで、「安定供給再開の目処が確認できるまでの間、本剤の処方に関して協力要請を受けた」として、▽テノゼットの処方を新たな患者に対し開始することを控える▽テノゼットを処方中の患者に対しては、長期処方を避け、一処方せんあたりの処方期間を短くする--ことを検討するよう呼びかけた。
GSKによると、国内在庫数は月間出荷量の約2カ月分という。