ファイザー アナフィラキシー補助治療薬エピペンの練習用トレーナー 文科省に5万本寄贈
公開日時 2015/03/31 03:50
ファイザーはこのほど、蜂毒、食物、薬剤などに起因するアナフィラキシー反応に対する補助治療薬「エピペン注射液」の投与練習に用いる針も薬剤も含まない「エピペン練習用トレーナー」5万本を、文部科学省に寄贈したと発表した。アレルギー疾患対策基本法施行を前に、アナフィラキシー対応に関する知識がより速やかに教育現場に浸透する必要があるとの判断から、今回の寄贈を決めた。文科省から各自治体の教育委員会を経由して、各学校・幼稚園に配布され、研修会で活用される。
同社では2013年から、学校関係者らを対象にした「食物アレルギー・アナフィラキシー対応研修会」を日本学校保健会や各地方自治体の教育委員会と共催で開催している。
アナフィラキシーは、短時間のうちに複数の臓器や全身に現れ急激に進行するアレルギー疾患で、呼吸障害や血圧低下などの病状により死に至ることもある。主な原因に食物などがある。エピペンはアナフィラキシーが現れた時に使用し、医師の治療を受けるまでの間、病状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐためのアドレナリン自己注射薬。