オーソライズド・ジェネリック 薬局薬剤師の2割が積極採用 GEと同額なら7割以上 薬剤師調査
公開日時 2014/06/19 03:51
ネグジット総研・薬剤師調査MMPRはこのほど、先発品と原薬、添加物、製造方法が全く同じジェネリックであるオーソライズド・ジェネリック(以下、AG)の採用意向調査結果をまとめ、保険薬局勤務の薬剤師の2割がAGを積極的に選びたいと考えていることがわかった。さらに、「(他のジェネリックと)納入価が同じなら」もしくは「(他のジェネリックと)薬価が同じなら」AGを選びたいとの回答を含めると、薬局薬剤師の7割以上がAGを選びたいと考えていることも判明した。AGは先発メーカーがお墨付きを与えたジェネリックであり、薬剤師のAGに対する信頼感・安心感が高いといえそうだ。
国内のAGは、サノフィの抗アレルギー薬アレグラのAG品を日医工が販売しているケースのみ。しかし、武田薬品とあすか製薬が、武田のARBブロプレスのAGをあすかが販売する契約を締結しており、AGが今後増えるとみられている。
調査は保険薬局薬剤師215人、病院勤務薬剤師92人を対象に実施した。薬局薬剤師の内訳は病院門前薬局勤務が40人、診療所門前薬局勤務が137人、医療モールなど「その他」が38人。病院薬剤師では国立・公立病院16人、大学病院13人、一般病院63人。調査時期は5月23日~30日。方法はインターネット調査。なお、同社のこれまでの意識調査では、1施設あたり1人が回答しているケースが多く、今回も同様とみられる。
■AGの認知率 薬局薬剤師の4人に3人
AGを知っているかどうかを聞いたところ、「知っている」との回答割合は、薬局薬剤師が76.3%、病院薬剤師が62.0%――となった。次にAGを選ぶかどうかを聞いたところ、薬局薬剤師では、「積極的に選定」が20.5%、「(GEと)納入価が同じならAGを選定」が23.7%、「(GEと)薬価が同じならAGを選定」が27.4%、「選定にはあまり影響を受けない」が23.3%――。病院薬剤師では「積極的に選定」が15.2%、「(GEと)納入価が同じならAGを選定」が28.3%、「(GEと)薬価が同じならAGを選定」が20.7%、「選定にはあまり影響を受けない」が28.3%――となった。
以下の関連ファイルに、勤務先別のAG認知率や選定意向の図版を掲載しています(無料)。