日本CSO協会・清水会長 14年1月段階で「CMR4000人超」 大型新薬上市控え需要増
公開日時 2014/04/09 03:52
日本CSO協会の清水昇会長(クインタイルズ社長、写真)は4月8日、同協会活動報告会で、コントラクトMR数が2014年1月段階で前年より約19%の伸びとなり、「4000人を超えている」と説明した。協会会員9社を対象にした10月1日現在のCMR数は3551人で、その間に約500人も増えたことになる。激しい競争が予想されるSGLT2阻害薬などこれら新薬はメーカーMRだけでなく、CMRも動員した形で競争が行われることになる。
協会では毎年、会員9社を対象に10月1日現在の事業実態を調査しているが、同会長によると、大型新薬の上市が控えていることから、14年1月段階の状況も追加で調べたところ、今回の結果が判明した。同会長は「15年末(予想)CMR数5000人は夢ではなくなった」と述べた。
13年調査 CMR数3551人 MR数500人未満内資メーカーで活用拡大
同協会の調査によると、13年10月1日現在のCMR数は3551人で、前年より5.5%増だった。活用企業数は4社増の74社となったが、新薬の数が少なかったため、2桁増の例年と比べ低い伸びとなった。その中にあってMR数500人未満の中堅メーカーで活用する動きが広まっており、活用者数は5社増の44社、CMR数も500人以上増え、全体を下支えした格好となった。
MR数500人未満メーカーで活用されているCMR数は969人で542人増えた。CMR数を押し上げたのは内資系メーカーで、322人増えて567人となり、ジェネリックメーカーの活用が要因の一つだとしている。外資では国内に営業基盤を持たないメーカーからの需要も出てきているという。このクラスのメーカー群では1社あたりの活用CMR数が22人と、11人増えた。同協会は「活用規模にも拡大がみられ、従来型の欠員補充や中途採用の新しいリソースから、本格活用へ向けた兆しが示唆されている」としている。
CMR全体では、「主力品強化」を活用目的としているのが71.3%。ジェネラルMRとして活動するのが45.7%と約半数、専門MRも29.2%に上る。