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エーザイとライフネット生命 認知症保険「be」を共同開発 早期発見・早期治療をサポート

公開日時 2024/03/22 04:50
エーザイとライフネット生命は3月21日、認知症や軽度認知障害(MCI)の早期発見・早期治療をサポートする認知症保険「be」を共同開発したと発表した。ライフネット生命が4月1日に発売する。生まれて初めて認知症と診断された時は「認知症診断一時金」を、初めてMCIと診断された時は「軽度認知障害診断一時金」を給付する。MCIの状態から手厚い保障を実現することで治療の選択肢を増やし、症状進行の予防や回復をサポートする。

両社は、MCIに対する投薬治療は健康保険が適用されるが、「検査等も含めて一定の自己負担額が必要となるため、経済的な備えが重要」としている。

認知症保険「be」の契約年齢は40歳以上70歳以下。保険期間・保険料払込期間は終身。「認知症診断一時金」の給付金額は100万円~300万円(50万円単位)で、保険期間を通じて1回支払う。認知症診断一時金を受け取った場合、認知症診断時点にさかのぼって保険契約は消滅する。

「軽度認知障害診断一時金」の給付金額は、認知症診断一時金の10%又は20%(10万円~60万円)で、保険期間に1回支払う。

このほか保険契約者には、エーザイが提供する脳の健康度(ブレインパフォーマンス)のセルフチェックツール「のう KNOW」(非医療機器)を、付帯サービスとして24年中に提供を開始する予定。「のう KNOW」は契約者のPCやタブレット、スマートフォン上でトランプカードを使った4つのテストを行い、脳の反応速度、注意力、視覚学習、記憶力をチェックできるツール。疾病の予防や診断を目的としたものではなく、定期的にチェックすることで、契約者の脳の健康意識を高めてもらうことを目的としている。

同保険の月額保険料は、保障内容が認知症診断一時金額100万円、軽度認知障害診断一時金額20%(20万円)の場合、▽40歳の男性1122円、女性1276円、▽50歳の男性1847円、女性2066円、▽60歳の男性3352円、女性3649円、▽70歳の男性6821円、女性7297円――となる。

両社は2022年8月に日本の高齢化社会における生活者の医療・介護に係る負担の軽減に貢献することを目指して、認知症領域等での協業に向けた資本業務提携契約を締結。両社の取り組みとして新たな保険商品・サービスを検討してきた。今回、エーザイが長年にわたり築いてきた認知症領域における創薬活動や疾患啓発活動の経験知、ネットワークと、ライフネット生命が有する保険商品・関連サービスで培ってきたノウハウや技術等を活用し、「早期発見・早期治療」をコンセプトとした認知症保険を共同開発した。
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