富士フイルム富山化学 mRNAキャッピング技術で非独占的ライセンス契約締結 米TriLink社と
公開日時 2024/02/06 04:49
富士フイルム富山化学は2月5日、米・TriLink BioTechnologiesとmRNAキャッピング技術であるCleanCapの非独占的ライセンス契約を締結したと発表した。契約締結により、同社独自のmRNA開発用キャッピング試薬を用いた非臨床から第3相臨床試験までのmRNA製造受託サービスの国内での提供が可能になるとしている。
契約を締結したCleanCap技術は、95%以上の純度で最適なCap1構造を生成することができ、ほかのキャッピング法と異なりmRNAの転写合成とキャッピングを1ステップで行うことができる。そのため、構造プロセスの効率化や製造費用の削減と期間短縮が期待されるという。
富士フイルム富山化学は、mRNA医薬品の開発支援を目的に、mRNA合成から脂質ナノ粒子(LNP)の製剤化まで受託するワンストップの開発製造受託事業を行う。今回の契約により、TriLink社独自のmRNA開発用キャッピング試薬、CleanCap M6▽CleanCap AG 3’OMe▽CleanCap AG▽CleanCap AU cap analogs―を使ったmRNA製造受託サービスの国内提供が可能になる。
同社は「当社が提供するmRNA製造受託サービスにおいてCleanCap技術の利用が可能となり、お客様のmRNA医薬品開発の幅広いニーズに応えることができる」としている。