Meiji Seikaファルマ 新型コロナの次世代mRNAワクチン「ARCT-154」の国内臨床試験開始
公開日時 2022/12/15 04:50
Meiji Seikaファルマは12月13日、米アークトゥルス・セラピューティクス社が開発した新型コロナに対する次世代mRNAワクチン「ARCT-154」について、国内第3相臨床試験を開始したと発表した。2023年春の承認申請を目指す。同試験は厚労省からの助成を得て進める。
ARCT-154はレプリコンワクチンと呼ばれるもので、接種後に抗原タンパクをコードするmRNAが細胞内で複製され、持続的に抗原タンパクがつくられるワクチン。接種量が少なく、ワクチンの効果が長く持続することが期待されている。ARCT-154はこれまでに、オミクロン株などの変異株に対しても有効性が期待できるデータが示されている。
今回開始した国内第3相臨床試験、新型コロナの既承認mRNAワクチンを3カ月以上前に3回接種されている18歳以上の健康成人を対象にARCT-154を1回追加接種した際の安全性及び免疫原性を評価することを目的とする。目標被験者数は780人(ARCT-154群390人、コミナティ群390人)。試験デザインは多施設共同無作為化実薬対照二重盲検比較試験。治験実施期間は22年11月~24年4月。
Meiji Seikaファルマは、「本ワクチンは新たな変異株等により新型コロナウイルスの感染が拡大した場合や、今後パンデミックからエンデミックに移行した場合など、ワクチンの新たな選択肢となることが期待される」としている。