薬粧連合 賃上げ目安は「定期昇給分含めて5%」 春闘前に方針を公表
公開日時 2024/01/24 04:50
医薬化粧品産業労働組合連合会(薬粧連合、松野泰士会長)は1月23日、2024年の春闘を前に、「定期昇給分を含めて5%以上の賃上げ」を目安とする方針を公表した。「物価上昇に賃上げが追いついておらず、実質賃金のマイナスが生じていることを踏まえると、 昨年度よりも意欲的な姿勢で賃上げを求めていく必要がある」としている。ただし、個別労使の状況に応じた交渉を優先して取り組む方針に変更はないとしている。
「2024 年度は日本経済の持続的成長に向け、物価と賃金が安定的に上昇する成長型経済に転換させる重要な年となることは政労使共通の認識」としたうえで、「医薬品・化粧品の安定供給や日本発の革新的な新薬・新製品の創出は、豊かで健康な社会の実現に向けた我々の産業の大きな使命であり、この使命を果たす上で人への投資は不可欠」として、「2024年度の春の取り組みでは、全産業におけるモメンタムの広がりに合わせて賃上げを実行し、労働条件の充実に取り組むことで、産業としての魅力を高め、人材を惹きつけることが重要」としている。