Meiji Seikaの新型コロナワクチン審議へ 第一三共製ワクチンにXBB.1.5対応追加も 11月27日の部会で
公開日時 2023/11/17 04:46
厚生労働省は11月27日開催予定の薬食審・医薬品第二部会で、Meiji Seika ファルマが申請中の新型コロナワクチンの承認の可否を審議する。同省が16日に議題追加を発表した。また、同日の部会に、既承認の第一三共の新型コロナワクチン・ダイチロナ筋注に、オミクロン株XBB.1.5対応ワクチンを追加することを部会に報告することも明らかにした。
【追加の審議予定品目】(カッコ内は一般名、申請企業名)
▽コスタイベ筋注用(コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン、Meiji Seika ファルマ):「SARS-CoV-2 による感染症の予防」を対象疾患とする新有効成分含有医薬品。
新型コロナに対するmRNAワクチン。開発コードはARCT-154。レプリコンワクチンと呼ばれるもので、接種後に抗原タンパクをコードするmRNAが細胞内で複製され、持続的に抗原タンパクがつくられる。接種量が少なく、ワクチンの効果が長く持続することが期待されている。
今回審議されるワクチンは起源株を用いたもので、成人の初回免疫と追加免疫で申請中。Meiji Seikaファルマの親会社の明治ホールディングスは、起源株を用いたワクチンであることから今回は承認取得後も上市せず、起源株とオミクロン株BA.4-5系統による2価ワクチンの開発を進める方針を示している。
【報告予定品目】(カッコ内は一般名、申請企業名)
報告品目は医薬品医療機器総合機構(PMDA)の審査段階で承認して差し支えないとされ、部会では審議せず、報告のみでよいと判断されたもの。
▽ダイチロナ筋注(コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン、第一三共):「SARS-CoV-2 による感染症の予防」を対象疾患とする新効能・新用量・その他の医薬品。
新型コロナに対する国産初のmRNAワクチン。今回はオミクロン株XBB.1.5対応1価ワクチンを製造可能とすることを報告する。第一三共は本ワクチンの申請時に、12歳以上の追加免疫に用いるものとして一変申請したと発表している。