33病院で318億円の収支マイナス
国立大学病院長会議 23年度収支見込
公開日時 2023/11/01 00:00
高額医薬品の購入費用が重荷に国立大学病院長会議は10月13日の記者会見で、2023年度収支見込を公表し、42病院中33病院で総額318億円の収支マイナスが見込まれると発表した。急激な物価・エネルギー価格高騰の影響と、コロナ補助金の縮減が影響した。また、経営努力では回避できない要因で費用負担が増加した項目として「高難度治療に必要な高額薬品等」をあげ、2019年実績に比べて購入額が955億円増加したと強調。経営努力の観点から共同購入などによるコスト圧縮に取り組む方針を示した。さらに、24年4月実施の医師の働き方改革を見込み、診療報酬の引き上げと、地域医療構想、医師の偏在対策の三位一体改革への支援を要望した。この日公表した「国立大学病院の2023度収支見込み」によると、42大学病院中、収支プラスは...