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エーザイと東京海上日動 レカネマブ上市見込み「認知症治療支援保険」共同開発 早期発見・治療を支援

公開日時 2023/09/29 04:49
エーザイと東京海上日動は9月28日、業界初となる「認知症治療支援保険」を共同開発したと発表した。アルツハイマー病治療薬・レカネマブ(製品名:レケンビ)が薬事承認されたことを踏まえたもので、治療薬の投与の前提となるアミロイドPET検査の費用や診断確定後の治療費用に一時金を支払うというもの。保険料は仮に50~54歳の男性の場合、月額1370円。一時金は、軽度認知障害の診断確定で30万円、アルツハイマー病による軽度認知障害等の診断確定で、治療費用に充てる費用として100万円の補償を想定している。契約方式は、企業などを契約者とし、その構成員等が任意に加入する団体契約となる。

アルツハイマー病による軽度認知障害またはアルツハイマー型認知症に特化した補償は業界初となる。「認知症治療支援保険」は、レカネマブがアルツハイマー病による軽度認知障害および軽度認知症を対象とすることを想定し、①軽度認知障害等一時金(早期発見の支援)、②アルツハイマー病による軽度認知障害等一時金(早期治療の支援)-という2つの補償を用意した。

まず、早期発見については、初めて軽度認知障害(含む認知症)と診断確定された場合に、アミロイドPET検査の費用等に充てる一時金を支払う。一時金については契約条件によって異なるとしながらも、30万円を補償する。一方、早期治療については、初めてアルツハイマー病による軽度認知障害(含むアルツハイマー型認知症)と診断確定された場合に、新たな治療薬による治療費用等に充てる一時金を支払う。こちらも一時金は100万円を補償する。

加入者に対しては、エーザイが開発した「のうKNOW」を付帯サービスとして提供する。定期的に認知機能をチェックできるデジタルツールで、認知機能の低下を捉えることで、早期発見・早期治療への導線をサポートする。

両社は2019年8月に認知症との共生社会実現に向けた業務提携契約を締結している。今後は、様々な企業・団体と連携しネットワークを拡大するとしており、様々な社会課題の解決につながる取り組みを一層進める方針だ。
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