エーザイ ランサムウェア被害が発生 一部サーバーが暗号化 影響範囲・情報流出など調査中
公開日時 2023/06/07 04:50
エーザイは6月6日、同社グループの一部サーバーが暗号化されるランサムウェア被害が発生したと発表した。全社対策本部を設置し、外部専門家の助言を受けながら、影響範囲・情報流出などの調査と、復旧対応を進めている。影響の拡大を防ぐため、物流に関連するシステムをはじめ国内外の一部の社内システムはサーバーから切り離したとしている。なお、同社ホームページやメールシステムは通常通り稼働している。
警察庁によると、ランサムウェアと呼ばれるコンピュータウイルスに感染すると、サーバーやパソコンに保存しているデータが暗号化され使用できなくなり、データを復元する対価として金銭が要求される。さらにはデータを盗み取った上、「対価を支払わなければデータを公開する」などと金銭を要求するダブルエクストーション(二重恐喝)という手口も発生しているという。
同社は6月3日深夜にランサムウェア被害を確認した。直ちに外部専門家の協力のもと調査を開始し、全社対策本部を設置して対応にあたった。同社は、「現在、外部専門家や警察と連携の上、システムの保護と復旧に向けて作業を進めている。引き続き皆様へのご迷惑を最小限に止めるべく取り組んでいく」としている。
今期の業績予想に及ぼす影響も精査中で、修正の必要があると判断した場合は速やかに公表するとしている。