抗アレルギー薬 16年以降で患者数最多
23年3月 経口薬1300万人に処方 点眼薬も600万人超え
公開日時 2023/05/01 00:00
新型コロナ流行下で迎える4回目のスギ花粉症シーズンは、地域によっては、過去10年間で最も花粉の飛散量が多いと予測された。一方で、感染拡大当初と比べて外出の機会が増加し、感染対策としてのマスク着用が3月13日から個人の判断に委ねられたことが、花粉症の症状の有無や程度に関わるかもしれない。そこで今回は、花粉症に用いる抗アレルギー薬の現状を取り上げ、いつも通り調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)から拡大推計して市場全体の処方実態も分析するインテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」をもとに検証する。分析対象はアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、鼻充血・うっ血の適応を有する薬剤で、第2世代抗ヒスタミン薬、メディエーター遊離抑制薬、局所用ステロイド薬...