武田薬品とMICIN 婦人科がん、乳がん患者対象のアプリで探索的臨床研究実施へ 国がんと
公開日時 2023/04/25 04:50
武田薬品とMICINは4月24日、婦人科がん、乳がんの患者を対象にしたアプリを活用した探索的臨床研究について国立がん研究センターと共同研究契約を締結したと発表した。アプリは、患者自身が日々の健康状態データを記録し、医師らと共有できる機能や、患者に疾患・治療に関する情報提供をする機能を有しす。探索的臨床研究を通じ、この実現可能性を評価する。両社は今後も、アプリの共同開発を進め、将来的に医療機器承認取得を目指す考え。
卵巣がんなどの婦人科がんや乳がんでは、薬物治療期間中に、定期外来で診察することが多く、自らが体調や症状の変化を把握し、適切に医療者に伝達することの重要性が指摘されている。
武田薬品の内田智日本オンコロジー事業部長は、「研究を通じ、がん患者の治療中の変化の予兆に気づき早期対処を可能にすること、ひいては副作用の重篤化を防ぎながら安全に薬物療法を継続することを可能にし、QOL向上とより良い治療アウトカムにつながることを期待している」とコメントしている。
アプリは武田薬品とMICINが共同で開発・運用。武田薬品とMICINは、探索的臨床研究の企画立案、実施運営、解析を担う。国立がん研究センター東病院と先端医療開発センターは、臨床的観点からの助言と研究の実施を担う。