帝人ファーマは３月６日、自社創製した新規低分子化合物について、全世界における独占的開発・製造・販売権をスイス・ノバルティスに供与するライセンス契約を締結したと発表した。同化合物は、帝人ファーマの医薬品の研究拠点である生物医学総合研究所（東京都日野市）において見出された新薬候補化合物で、タンパク尿を呈する腎疾患への治療効果が期待されている。

同社は、ノバルティスから契約一時金として 3000万米ドルを取得。今後の開発進捗に応じたマイルストーン収入として最大２億米ドル、さらに販売額に応じた対価を受け取る権利を取得する。

同社は、「ノバルティスとのライセンスにより、治療を必要とする全世界の患者さんに当化合物が速やかに届くことを期待し、このたびの契約を締結した」としている。