日医工 北米事業から撤退 Sagent社とOmega社の全株式をEllimist Singapore Pte. Ltd.に譲渡
公開日時 2023/03/01 04:52
日医工は2月28日、孫会社の米・Sagent Pharmaceuticals(Sagent社)とカナダ・Omega Laboratories Ltd.(Omega社)の全株式をインド実業家が実施的に保有するコンサルティング会社に譲渡し、北米事業から撤退すると発表した。同日の取締役会で決議した。譲渡価額は、Sagent 社と Omega 社の企業価値の合計1億ドルに価格調整等を行い、確定する。
同社は、2023年3月期第3四半期連結累計期間において、Sagentグループが所有するのれん、有形固定資産、無形資産について497億6800万円の減損損失を計上。23年3月期第3四半期連結会計期間末において521億100万円の債務超過の状態にあった。北米事業からの撤退について同社は、事業再生 ADR 手続における事業再生計画案で「選択肢の一つ」(日医工広報部)だったとしている。
米連結子会社のSagent Pharmaceuticals, Inc.がSagent社とOmega社の全株主をインド実業家であるDr. Ravi Penmetsaが資産管理会社を通じて実質的に所有する、シンガポール・Ellimist Singapore Pte. Ltd.に譲渡する。
同社は、株式譲渡に伴い、2023年3月期第4四半期連結会計期間において、Sagent社とOmega社について合計1億2400万米ドル(概算)の株式譲渡損を計上する見込み。