武田薬品 多発性硬化症治療薬・コパキソン、武田テバに4月に譲渡 製造販売承認も承継へ
公開日時 2023/01/30 04:49
武田薬品と武田テバファーマは1月27日、多発性硬化症治療薬・コパキソン皮下注20mgシリンジ(一般名:グラチラマー酢酸塩)について、武田薬品から武田テバへの資産譲渡及び製造販売承認の承継に関する基本契約を締結したと発表した。
契約に基づいて4月にコパキソンに関する資産譲渡がなされ、同月から武田テバがコパキソン及びコパキソン皮下注20mgシリンジ用注入補助器オートイジェクト2(販売:武田薬品)の情報収集・提供活動を行う。製造販売承認は当面の間、武田薬品が保有し、承継時期は今後検討して決定する。
武田薬品、イスラエルのテバファーマスーティカル・インダストリーズ社、両社の合弁会社である武田テバの3社は2020年9月に、武田テバの事業領域を長期収載品とジェネリック医薬品からなる特許期間が満了した製品だけでなく、新薬にまで広げることで合意した。その後も3社間で武田テバの新薬事業を検討した結果、武田薬品がテバから導入したコパキソンを武田テバに製品移管することになった。コパキソンは武田テバとして取り扱う初の新薬となる。
なお、同剤は「多発性硬化症の再発予防」の効能・効果で15年9月に承認され、武田薬品が同年11月から販売している。再審査期間は25年9月27日まで。