製薬各社 レトロゾールなどの後発品、不妊治療関係の適応追加
公開日時 2023/01/10 04:48
アロマターゼ阻害薬・レトロゾールなどの後発品に不妊治療関係の適応が追加された。適応追加は2022年12月28日付。ミクスの調べでは、9社のレトロゾールに、▽生殖補助医療における調節卵巣刺激、▽多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発、▽原因不明不妊における排卵誘発――の3つの適応が追加された。また、9社のメトホルミン塩酸塩には、「多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発、多嚢胞性卵巣症候群の生殖補助医療における調節卵巣刺激(ただし、肥満、耐糖能異常、又はインスリン抵抗性のいずれかを呈する患者に限る)」の適応が追加された。
レトロゾールの3つの不妊治療関連適応は、沢井製薬、サンド、第一三共エスファ、ダイト、東和薬品、日医工、ニプロ、日本ジェネリック、Meiji Seika ファルマ――の後発品が取得した。3つの不妊治療関連適応のうち、既に▽多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発、▽原因不明不妊における排卵誘発――の2つの適応を持つ日本化薬と富士製薬の後発品は今回、「生殖補助医療における調節卵巣刺激」の適応を取得した。
あすか製薬、沢井製薬、東和薬品、持田製薬販売の月経困難症治療薬・フリウェル配合錠(後発品名、一般名:ノルエチステロン・エチニルエストラジオール)には、「生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整」の適応が追加された。
三和化学研究所、辰巳化学、東和薬品、トーアエイヨー、日医工、ニプロ、日本ジェネリック、マイランEPD、Meiji Seika ファルマのメトホルミン塩酸塩には、「多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発、多嚢胞性卵巣症候群の生殖補助医療における調節卵巣刺激(ただし、肥満、耐糖能異常、又はインスリン抵抗性のいずれかを呈する患者に限る)」の適応が追加された。
このほか、東和薬品と富士製薬の経口黄体ホルモン製剤・メドロキシプロゲステロン酢酸エステルに、▽生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整、▽調節卵巣刺激下における早発排卵の防止――の2つの適応が追加。沢井製薬のドパミン作動薬・カベルゴリンには「生殖補助医療に伴う卵巣過剰刺激症候群の発症抑制」の適応が追加された。