高カリウム血症薬ロケルマ 8月に2万人に処方
新規は月2000人前後だが脱落も少なくなく
公開日時 2022/11/01 00:00
高カリウム血症は慢性腎臓病(CKD)や心不全などに伴って、あるいはレニン‐アンジオテンシン系阻害薬の副作用などで発現する。年間約30万人が発症すると推計され、多くは無症状だが、カリウム異常が高度だと致死性不整脈のリスクになる。普段から原因薬剤の調整や食事制限、過剰なカリウムの除去などで治療する必要がある。カリウム除去に用いられるのは利尿薬やカリウム吸着薬で、後者の代表がカリメート(一般名:ポリスチレンスルホン酸カルシウム)とケイキサレート(一般名:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)である。ただ、適応が急性および慢性腎不全患者に限られることや、1日2~3回投与とその服薬感、便秘の副作用によるアドヒアランスの低下などが課題となっている。カリウム以外を除去してしまう可能性もある。今回は、こうしたア...