エーザイ 岐阜県川島工園に新注射剤棟・研究棟を竣工
公開日時 2022/10/05 04:49
エーザイは10月4日、川島工園(岐阜県)において建設中だった新注射剤棟/研究棟(EMITS)が竣工したと発表した。同社のグローバルな製剤・モダリティ研究の拠点で、製剤研究から製剤製造までの一気通貫体制を構築している。創薬モダリティが抗体や抗体薬物複合体(ADC)、核酸などへと拡大するなかで、EMITS では、リポソームや脂質ナノ粒子製剤を含む注射剤の製剤開発研究機能およびドラッグデリバリー技術(DDS)開発機能を強化し、様々なモダリティの開発に対応するとしている。
具体的には、▽ 最新の製造データ一括管理システムの導入と AI 活用による、製剤プロセス研究の高質化と迅速化、▽治験薬製造も可能となる設備導入による注射剤治験薬製造の内製化、▽微生物迅速試験法の導入による先進的な微生物管理・無菌性保証、▽社外との共同研究にも使用が可能なフレキシブルスペースの設置による外部技術とのコラボレーションの強化-を行う。
今回のEMITSの竣工は、同社の中期経営計画 EWAY Future & Beyond における戦略投資の一環。なお、EMITS 建設に伴う総投資額は約 100 億円。