共和薬品は8月22日、ベンズアミド系抗精神病剤「バルネチール錠200」について自主回収（クラスⅡ）すると発表した。長期安定性試験（12か月）の結果、製造ロット「2101」で溶出性が承認規格（30分：75％以上）に適合しない結果が得られた。このため同製品の参考品で試験したところ、PTP100 錠、バラ 1000錠とも適合したものの、使用期限内に承認規格を逸脱する可能性が否定できなかったため、当該製造ロットの自主回収を判断した。

自主回収の対象製品は次の通り。①バルネチール錠200（包装：PTP100錠、製造ロット2101、出荷時期：2021年6月23日～2021年8月17日）、②同錠200（包装：バラ1000 錠、製造ロット2101、出荷時期：2021年9月1日～2021年12月7日）。同社は、回収理由による重大な健康被害発生のおそれはないものと考えられるとしている。

◎カルバマゼピン錠100mg「アメル」　PTP100錠、PTP1000錠の全製造ロットを自主回収

この日、同社は21年6月と22年7月に一部製造ロットを自主回収した向精神作用性てんかん治療剤・躁状態治療剤カルバマゼピン錠100mg「アメル」の地涌回収（クラスⅡ）も公表した。他のPTP包装の製造ロットにおいても使用期限内に溶出性が未承認規格を逸脱する可能性が完全に否定できないというのがその理由。PTP100錠包装、PTP1000錠包装の使用期限のある全ての製造ロットを自主回収する。代替品は、カルバマゼピン錠100mg「アメル」バラ500錠。