ギリアド・サイエンシズは４月13日、抗HIV薬・ビクタルビ配合錠（一般名：ビクテグラビルナトリウム・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩）について、PTP包装追加に係る一変承認を取得したと発表した。承認取得日は４月７日付。2019年４月の発売以来、ボトル包装で提供していた。

同剤は１日１回１錠投与の抗HIV薬。今回追加するPTP包装（７錠１シート）は持ち運びやすい包装形態で、１剤ずつ乾燥剤を同梱することによりボトル包装と同等の安定性が確保されている。

大阪医科薬科大学薬学部臨床薬学教育研究センター教授（特任）の桒原健氏は、「今回の承認により、抗HIV治療ガイドライン（22年３月改訂）で推奨されている抗レトロウイルス療法の中で初めてPTP包装が提供されることとなり、これまで以上に患者さんの服薬アドヒアランスの維持・向上が期待される」とコメント。また、今回のPTP包装は１週間単位で管理が容易な１シート７錠入りだとした上で、「衛生的に持ち運びができ、人目を気にせず服薬しやすくなることから、患者さんの QOL向上も期待している」と話している。