日立物流西日本物流センター(大阪府大阪市此花区）で11月29日午前に起きた火災受け、物流業務を委託している製薬各社は30日時点で、確認に追われている。

杏林製薬は、子会社のキョーリン リメディオの製品などの保管を委託している。同社は、「人的被害はなく、委託保管製品等の被災状況については調査中」としたうえで、「現在把握している在庫の保管状況から、製品供給には大きな影響はないと考えている」としている。製品の出荷は当面、東日本の物流拠点である杏林製薬 東日本配送センター（日立物流東日本 第二メディカル物流センター内から出荷するとしている。

大原薬品は、人的被害がなかったとしており、物的被害については、「現在調査中」としている。東日本物流センターを通じ、現在出荷を継続中としており、今後の影響については「確認中」としている。

日本ジェネリックも人的被害はなかったとし、物的被害については、「調査中」としている。

帝國製薬は、人的被害はなく、保管製品や商品の被災状況は「調査中」としている。西日本エリアへ向けての出荷は東日本物流センターに切換え、出荷を開始しているという。「医薬品供給への影響を最小限に留めるべく鋭意努力しているが、万一一部製品および商品について 在庫状況が逼迫した際は、出荷調整 ・納期調整をお願いする場合がある」としている。