iPS細胞由来製品をいち早く患者へ
オリヅル社設立 エコシステムのインフレクションポイントに
公開日時 2021/10/01 00:00
武田薬品と京都大らはiPS細胞由来の再生医療の事業化に特化した「オリヅルセラピューティクス株式会社(オリヅル社)」を設立した。新会社は、“死の谷”とも呼ばれる、研究から実用化をつなぐ前臨床開発や探索的臨床開発にフォーカス。思い切った投資でビジネス展開を早め、早期実用化につなげることを目指す。細胞治療の実用化の観点から、米国に後れを取っていることも指摘されるなか、新たな産学連携の形として期待される。武田薬品T-CiRAディスカバリーの梶井靖ヘッド、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)の藤本利夫ジェネラルマネジャー、オリヅルセラピューティクスの野中健史代表取締役社長兼最高経営責任者に日本での細胞治療をめぐる課題とオリヅル社への期待を聞いた。(望月英梨)――日本...