現場が描く薬物治療標準化の姿を具現化
動き出す地域フォーミュラリ
公開日時 2021/09/01 00:00
“地域から信託を受けた存在”を目指す「地域フォーミュラリの導入・実施は、多職種連携の理念を実現することにつながるもので、地域包括ケアシステムの構築に大きく貢献する」――。2020年度厚生労働科学特別研究事業の指定研究として行われたフォーミュラリ実施の方法論開発の研究班代表を務める今井博久氏(東京大大学院医学系研究科特任教授)はこう強調する。超高齢社会が到来し、ポリファーマシーなど、“薬”をめぐる課題が地域の医療現場でクローズアップされるなか、医薬品の適正使用のあるべき姿を地域から発信しようという機運が高まっている。医療現場で動き始めた地域フォーミュラリが描く地域での薬物治療の姿を追った。(望月英梨)「厚労省研究班がガイドラインを作成したことを聞...