新型コロナ第3波の影響 新患減少が第1波並みに
呼吸器系薬、抗菌薬4~5割減 にきび薬や保湿薬は増加
公開日時 2021/04/01 00:00
2020年春の新型コロナウイルスの感染拡大第1波では、初の緊急事態宣言の発出もあって、患者の受診控えに伴う処方の減少、とりわけ新規処方や追加処方の減少が確認された。その傾向は回復しつつあったが、秋以降に第3波が起き、21年1月に2回目の緊急事態宣言につながった。そこで今回は、第3波が全領域の薬剤処方に及ぼした影響を、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析できる医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータで見てみる。なお、6カ月以上処方がない患者に薬剤が処方された場合を「完全新規」、通院中の患者に新たな薬剤が処方された場合(後発への切替を除く)を「成分新規」と定義した。まず、直近21年1月に調剤薬局で応需した患者数は前年同月と比べて14%減だった(図1)。20年11月から3カ...