RA治療薬リンヴォック 処方増意向は8割に上る
生物学的製剤に阻まれ、第一選択薬の使用は2割弱
公開日時 2021/04/01 00:00
関節リウマチ(RA)は、関節内の滑膜という組織が異常増殖することによって関節内に慢性の炎症を生じる疾患で、進行すると関節が破壊され、様々な機能障害を引き起こす。国内患者数は推計70~80万人で、特に30~40歳代の女性に好発する。RAの薬物治療は、抗リウマチ薬(DMARD)や、生物学的製剤、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬が中心となる。2020年4月に「既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」の治療薬として発売されたリンヴォック錠(一般名:ウパダシチニブ)は、ゼルヤンツ(同トファシチニブ)、オルミエント(同バリシチニブ)、スマイラフ(同ペフィシチニブ)に次ぐ4番目のJAK阻害薬。JAKは細胞外の様々な刺激を細胞内に伝える酵素群の1つ。JAK1、JAK2、JAK3、T...