武田薬品 パーキンソン病患者のQOL向上を目的としたアプリ「Parkinsounds」の提供開始
公開日時 2021/03/18 04:50
武田薬品は3月17日、パーキンソン病患者のQOL向上を目的としたアプリケーション「Parkinsounds(パーキンサウンズ)」の提供を開始したと発表した。アプリは個人のスマートフォン端末に無料でダウンロードできる。クラシックやポップなどの音楽にビート音や振動機能を加え、パーキンソン病患者の歩行や体を動かすきっかけをサポートする。さらに専門医による解説を収録した音楽コンテンツのポッドキャスト「パキトレ体操ナビ」の配信も開始した。
同社は、患者さんを包括的に支援することを目的としたイニシアチブ、ペイシェント・ファースト・プログラムに取り組んでいる。パーキンソン病患者を対象とした今回の取り組みもその一環として実施するもの。「Parkinsounds(パーキンサウンズ)」の利用者はあらかじめ設定されている全57曲、クラシックやポップなどの幅広いジャンルから1曲を選択し、利用者にとって最適なテンポであるBPM(Beats Per Minute)を11段階から選択することが可能。バイブレーター機能によりビートの振動を身体で感じながら運動することやビート音のみを聴くこともでき、利用者のニーズに基づいてさまざまな使い方が可能となる。
このほか、専門医本人による解説を収録した音楽コンテンツのポッドキャスト「パキトレ体操ナビ」の配信も開始した。ポッドキャストでは音楽にあわせて足や肩、背中の運動などについての医師のナレーションを聴くことができ、すきま時間を活用して自宅で気軽に体を動かすことができる。患者に限らず誰でも利用可能で、「Apple Podcasts (iPhone)」や「Spotify(Android)」から無料で聴くことができる。