日本人が直面している22の課題について、自分の頭で考えてみよう
公開日時 2021/01/25 05:00
情熱的読書人間榎戸誠【タテ・ヨコ・算数】『自分の頭で考える日本の論点』(出口治明著、幻冬舎新書)は、現在、日本人が直面している22の重要課題について、率直かつ縦横に論じている。それぞれの課題が、「基礎知識」部分と「自分の頭で考える」部分から構成されており、自分の頭で思考する力――著者の言うタテ(世界の歴史)・ヨコ(世界の現況)・算数(ファクト<事実>、ロジック<論理>)――が身に付くよう工夫されている点が、本書の大きな特色となっている。【著者の考え方】●日本の新型コロナウイルス対応は適切だったか。「ウィズコロナの時代とアフターコロナの時代の戦略を峻別すること」。●新型コロナ禍でグローバリズムは衰退するのか。「ワクチンや治療薬が開発されてアフターコロナの段階に入れば、世界はふたたびグローバル化...