高リン血症薬 コロナ禍でも処方数変わらず
公開日時 2020/10/31 00:00
日本透析医学会によると、2018年末の国内の透析患者数は前年同期から1.6%増え、約34万人になった。18年に新たに透析を始めた患者数は前年と比べて減少に転じたが、依然として年間4万人ほどが新規導入している。そこで今回は、慢性腎臓病患者の主要な合併症である高リン血症の治療薬の処方動向について、いつものように調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータから探る。この5年間、調剤薬局で高リン血症治療薬を調剤された患者数は10%増加した(図1)。前述の通り、透析患者数の累積に伴って高リン血症患者も増えたことが理由のひとつだろう。また、20年4~5月は前年同月と比べて患者数が変化していないことも、注目点のひとつだろう。各種統計では、新型コロ...