”わたナギ”から垣間見えたMRのレーゾンデートル
脚本家 山下すばるさん
公開日時 2020/10/31 00:00
癒しと肯定のなかに夢を叶え、理想に近づく術があるMRのイメージが爆上がりしたのではないか。“わたナギ”ブーム、“おじキュン”現象なるものを巻き起こしたドラマ『私の家政夫ナギサさん』を視聴しての率直な感想だ。MRという職業が一般社会から馴染みがないせいか、とかくステレオタイプ的な職業観で描かれることが少なくないなか、主演の多部未華子さんがバリキャリ女子のMRを好演。今まであまり語られることがなかった製薬企業やMRの社会的な使命や役割をポジティブに紹介してくれた。大森南朋さん演じるナギサさんの“家政夫”も然り、光の当て具合によって職業イメージをガラリと変えてしまうドラマの力はやはり侮れない。そんな“わたナギ&rd...