富士フイルム 新型コロナワクチンの製造受託 VLP社から
公開日時 2020/10/02 04:50
富士フイルムは10月1日、バイオテクノロジー企業のVLP Therapeutics Japan 合同会社が開発する新型コロナウイルス感染症ワクチンの製造受託契約を締結したと発表した。契約は9月30日付。富士フイルムは今後、保有する脂質ナノ粒子製剤の製造設備・インフラを活用し、プロセス開発から治験薬製造まで受託する。
VLP社が開発するワクチンは、自己増殖RNA(レプリコン)を有効成分とし、ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)技術の1種である脂質ナノ粒子を用いた製剤(脂質ナノ粒子製剤)。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の研究開発課題として採択された。今後、国立研究開発法人国立国際医療研究センター、医薬基盤・健康・栄養研究所、大分大学、大阪市立大学と共同で、次世代新型コロンワクチンの臨床開発が行われる予定。