いまこそプライマリケア医の役割を発揮すべき時だ!
新型コロナはインフルエンザの同時流行で新たなフェーズへ
公開日時 2020/08/31 00:00
「特に、インフルエンザの流行期と重なることにより、重大な事態になることが危惧される」―。日本感染症学会が公表した提言「今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」はこう警鐘を鳴らしている。新型コロナウイルスの新規感染者は6月後半以降、再び増加に転じ、すでに第2波に入ったとの見方もある。今秋はインフルエンザと同時流行し、発熱患者が街中に溢れることへの根強い懸念がある。医療関係者からは医療提供体制の整備を急ぐべきとの声が聴かれる。そこでカギを握るのは、地域医療を単位とするネットワークの構築と、かかりつけ医機能の本領発揮だ。今回の取材を通じ、地域医療を守る医師の覚悟をそこに見た。(望月英梨)新型コロナウイルス感染症の影響は、医療現場に色濃く残る。社会保障支払基金と国保連のデータによると、診療報...