DPP-4 阻害薬/ SLGT2 阻害薬配合剤トラディアンス 処方増意向は8割強
処方に躊躇するシーン やせ型の高齢者、シックデイ時の対応力など挙がる
公開日時 2020/07/31 00:00
2型糖尿病治療では、インスリン適応なしの場合、メトホルミンやDPP-4阻害薬を中心に、SU薬、SGLT2阻害薬などの経口血糖降下薬が用いられ、単剤でのコントロールが不十分であれば、増量あるいは他剤との併用が検討・選択される。そうした併用療法を見越して近年、作用機序の異なる血糖降下薬の配合剤の開発・承認が進んでおり、すでに10剤が上市されている。2018年11月に発売されたトラディアンス配合錠(一般名:エンパグリフロジン/リナグリプチン配合錠)は、DPP-4阻害薬トラゼンタ(同リナグリプチン)とSGLT2阻害薬ジャディアンス(同エンパグリフロジン)を組み合わせた配合薬。胆汁排泄型のトラゼンタは腎機能によらず同一用量で投与できる。ジャディアンスは心血管アウトカムに特化した試験において、糖尿病治療...