KMバイオロジクス 新型コロナワクチン開発に着手
公開日時 2020/05/25 04:50
明治ホールディングス(HD)の連結子会社であるKMバイオロジクスは5月22日、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発を開始すると発表した。国立感染症研究所、東京大学医科学研究所・医薬基盤・健康・栄養研究所と協業し、不活化ワクチンの実用化を目指す。2020年度に非臨床試験を終え、その結果を踏まえて速やかに臨床試験を開始したい考え。
同事業は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の公募研究、「新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発(企業主導型)」に採択された。同社は、新型インフルエンザを適応症としたプロトタイプワクチンの製造販売承認を取得しているため、現在保有している生産設備を利用すれば、5700万人分の生産が可能としている。同日、電話会議システムで開催された明治ホールディングス(HD)の決算説明会でMeijiSeikaファルマの滝澤博正経営企画部長は、「ワクチンをつくる技術をすでに持っていることが強み。できるだけ早く上市していきたい」と述べた。