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明治HD・19年度決算 医薬品事業は売上高2043億円の増収増益 インフルエンザワクチンが好調

公開日時 2020/05/25 04:50
明治ホールディングスは5月22日、2020年3月期(19年度)決算を発表し、医薬品セグメントの業績は、売上高2043億円(前期比2.9%増)、営業利益は159億円(同12.2%増)の増収増益だったと発表した。18年に後発品が参入した抗うつ薬・リフレックスが前年同期比49.0%減の86億円の売上高に落ち込んだが、インフルエンザHAワクチンが277.2%増の148億円を売上げるなど、ワクチンが減収を吸収し、増収増益で着地した。特に、KMバイオロジクス単体で売上高は29.5%伸び、売上高404億円と貢献した。

20年度は、売上高2133億円(前年同期比:3.9%増)、営業利益180億円(12.6%増)と計画する。特に、ワクチンは15.7%増の売上高302億円と2桁成長を見込む。新型コロナウイルスの感染拡大で感染症への関心が高まったことを受け、インフルエンザワクチンの接種意向が高まるとみて、ワクチンは前年以上の供給を目指す考え。また、定期接種の小児用ワクチンは訪問先と訪問件数を増加させることで、継続的なシェアアップを図るとしている。

先発品では、抗アレルギー薬・ビラノアと統合失調症治療薬・シクレストの伸びで、リフレックスの落ち込みをカバーしたい考えだ。

◎後発品 インド・メドライク活用で「新たなビジネスモデル」展開を強化


後発品については、インド子会社のメドライクを活用で、価格有意差を発揮する。「新たなビジネスモデルでジェネリック事業の展開を強化する」と意気込んだ。今後5年間で、特許切れにより2兆円の市場が出現すると説明。自社販売に加え、メドライクを活用した他社向け製剤供給事業を本格化する姿勢を鮮明にした。

自社販売では、抗菌薬や中枢神経系領域のMRを活用し、数量を拡大する。また、生活習慣病領域ではインド子会社のメドライクを活用し、コスト競争力のある製品で顧客を拡大する考えを示した。他社向けの製剤供給事業も、メドライクによる「圧倒的な低コストで安定供給を実現する」メリットを強調。19年度から供給を開始しており、23年度にはさらなる成長を見込む。


【19年度の医薬品セグメントの業績(前年同期比) 20年度予想(前年同期比)】
売上高 2043億円(2.9%増) 2123億円(3.9%増)
営業利益 159億円(12.2%増) 180億円(12.6%増)

【19年度主要製品国内売上高(前年同期実績) 20年度予想、億円】
シクレスト 43(37)52
ビラノア 72(74) 106
リフレックス 86(161)66
メイアクト 53(46)52
タゾピペ 72(52)80
インフルエンザHAワクチン 148(-)151

先発品計 666(562)699
ジェネリック計 486(469)513

※リフレックスとメイアクトは19年度売上からGE含む



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