帝人 医療データ解析のPREVENTと資本業務提携 地域包括ケア関連の新事業創出へ
公開日時 2020/05/21 04:50
帝人は5月20日、医療データの解析や生活習慣病の重症化予防支援を手掛けるPREVENT(本社:愛知県名古屋市)と資本・業務提携することで合意したと発表した。今回の業務提携により、両社は地域包括ケアシステム関連の新事業の創出を目指す方針。
PREVENTは「一病息災の健康づくり」をテーマに掲げ、生活習慣病など慢性疾患の重症化予防や健康づくりの支援などを行っている。具体的には、レセプト(診療報酬明細書)や健康診断データを活用することで、疾患の発症を予測する医療データの解析事業「Myscope」や、アプリとライフログのモニタリングデバイスを活用した生活習慣改善指導による重症化予防支援事業「Mystar」などをこれまで展開してきた。
一方、帝人もヘルスケア事業領域の中長期戦略として、地域包括ケアシステム関連新事業の創出を掲げており、データプラットフォームの利活用により新たな市場の創出を目指している。政府も、2025年の高齢化のピークに向け、健康寿命の延伸や医療費の適正化の観点から、生活習慣病の重症化を予防する取り組みを推進する方針を示しており、今回の業務提携により、両社はこれらを実現するためのソリューションなど新事業の創出を目指す考えだ。