ロシュD 新型コロナウイルス検出用試薬・コバス SARS-CoV-2を発売
公開日時 2020/04/08 04:50
ロシュ・ダイアグノスティックスは4月7日、多検体処理可能な全自動遺伝子検査装置に搭載可能な新型コロナウイルス検出用試薬・「コバス SARS-CoV-2」の承認を取得し、即日発売した。キットは、核酸抽出から増幅・検出までの全工程が自動化されており、最短約3時間で測定が可能という。
試薬は、鼻咽頭拭い液や喀痰、肺胞洗浄液中のウイルスを検出するもので、同社の全自動遺伝子検査装置「コバス6800システム」および「コバス8800システム」で用いる。
キットでは約3時間で最大96テストの測定結果を提供できる。工程が自動化されており、連続して検査できるため、「時間が経つほどに迅速に大量の検査を行うことができる」特徴があるとしている。8時間の稼働で提供できる測定結果は、「コバス6800システム」では計384 テスト、「コバス8800システム」では計960テスト―で、検査需要が増大しても対応可能だという。
新型コロナウイルスをめぐり同社では2月にも、ウイルスを検出する研究用試薬・LightMixを発売している。