ファイザー 疼痛やうつ病など非感染性疾患市場にAG投入 まずセレコックスAG
公開日時 2020/03/17 04:50
ファイザーは3月16日、慢性疼痛や高血圧、うつ病など増大する非感染性疾患(NCD:Non-communicable Diseases)の社会及び患者の負担軽減に貢献するため、日本のNCD市場にオーソライズド・ジェネリック(AG)を投入することを決めたと発表した。初のAGとして2月17日に承認を取得した非ステロイド性消炎鎮痛薬セレコックスのAGを投入する予定で、「発売に向けた準備を開始した」としている。セレコックスの通常の後発品も2月に承認を取得しており、同AGは6月の薬価追補収載を経て発売するとみられる。
セレコックスAGは先発品と同一の原薬、添加物、製法、製造ライン(工場)、製造技術を用いて製造する。先発品の製造販売元はアステラス製薬で、ファイザーが販売提携している。
同社が製造販売元で国内売上1000億円超の疼痛薬リリカのAGを手掛けるかどうかを含め、今後取り扱う予定のAG製品は開示していない。今後、自社品のAGだけか、他社のAGも扱うかも非開示。
AGは同社のアップジョン事業部門が取り扱う。アップジョン事業部門はグローバルでNCDを手掛ける方針を示しているが、AGを投入する方針を示したのは日本のみとなる。同社はAGを扱うことについて、「患者さんや医療従事者に先発品と同一の品質を有するAGで治療する選択肢、および患者さんの経済的負担を軽減する機会を提供することで、NCD治療のパートナーとして、社会や患者さんが負うNCDの負担を軽減できるよう取り組んでいく」としている。
なお、日本のアップジョン事業部門は今年1月から、マイランとのグローバルの戦略的提携に基づき、通常の後発品の取り扱いを始めた。