MSD 週1回のDPP-4阻害薬マリゼブ キッセイに販売移管
公開日時 2020/02/04 04:50
MSDとキッセイ薬品は2月3日、MSDが製造販売する2型糖尿病治療薬マリゼブ錠25mg、同12.5mg(一般名:オマリグリプチン)をキッセイに販売移管することを決定したと発表した。4月からキッセイが単独で販売及び情報提供・収集活動する。製造販売承認も数年後を目途にキッセイに承継する。同剤は週1回投与のDPP-4阻害薬。
MSDは本誌取材に、同剤の販売権及び製造販売承認を移管・承継する理由について、「MSD全体の事業の最適化を図るため」とのみコメントした。MSDは糖尿病領域で、DPP-4阻害薬ジャヌビア、ジャヌビアとSGLT2阻害薬スーグラとの配合剤であるスージャヌのほか、ノボノルディスクが現在申請中の経口GLP-1受容体作動薬の「経口セマグルチド」を共同販促することにしている。MSDは糖尿病領域でマリゼブのみ手放すことになる。
キッセイは速効型インスリン分泌促進薬グルファストや、グルファストと食後過血糖改善薬ボグリボースとの配合剤であるグルベスを手掛けている。今回、DPP-4阻害薬をラインナップに加えることで、「医療機関や患者さんへの貢献を、より図っていきたい」とコメントした。