脂質異常症 新薬登場もクラス別シェアに変動なし
新薬パルモディア、スタチン上乗せや若年男性中心に使用
公開日時 2020/01/31 00:00
スタチンによるLDLコレステロール(LDL-C)の管理が心血管イベントの発現を抑制することは公知の事実だが、抑制率が100%ではないのもまた事実。そこで、LDL-C以外のリスク因子をいかに管理するかに注目が集まっている。その1つが中性脂肪(TG)で、2018年6月にはTG低下を特徴とする新薬ペマフィブラート(製品名パルモディア)が発売された。そこで今回は、脂質異常症治療薬市場の現状と展望について、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータをもとに探る。直近2年間の脂質異常症治療薬のクラス別シェア(患者数ベース、以下同)は、スタチンが81~82%、オメガ3脂肪酸系(イコサペント酸およびオメガ3脂肪酸)が9%、フィブラート8~9%、コ...