がん5年生存率66.4% 前回調査より0.3ポイント改善 国がん調べ
公開日時 2019/12/17 04:52
国立がん研究センターは12月14日、2010~11年にがんと診断された患者の5年生存率は全体で66.4%だったと発表した。2009~10年に診断された患者が対象となった前回の集計より0.3ポイント上昇した。部位別では、前立腺が98.8%で最も高かった。一方、最も低くなったのはすい臓で9.8%となった。
がんから回復したことを示す目安の一つとなる5年生存率は、がん治療の拠点病院など318施設で診断を受けた約65万人のデータが対象。がん以外で亡くなる影響を除いて生存率を算出した。
部位別では、最も高かったのは前立腺で98.8%、次いで乳房92.2%、子宮体部82.2%が続いた。一方、最も低くなったのはすい臓で9.8%。新たに集計された胆嚢29.3%も低くなった。
胆嚢のほか、新たに集計されたのは、喉頭、腎、腎盂尿管で、喉頭は80.6%、腎臓80.1%、腎盂尿管は49.0%となった。
詳細は国立がん研究センターがん対策情報センター
「がん情報サービス がん登録・統計」統計ページで公開されている。