アステラス・アムジェン セルジーンから乾癬治療薬オテズラの事業を継承 MRなど132人入社
公開日時 2019/11/25 04:52
アステラス・アムジェン・バイオファーマ(以下、AABP)は11月22日、炎症・免疫疾患事業部を新設したと発表した。セルジーンで乾癬等治療薬オテズラ錠(一般名:アプレミラスト)を担当していた社員132人は、同日までにAABPに入社しており、同事業部でオテズラの情報提供・収集活動などを始めた。132人には、
MR、メディカル担当者、開発担当者、マーケティング担当者などが含まれている。
米セルジーンはグローバルで米ブリストル・マイヤーズ(BMS)と合併し、BMSの完全子会社となった。この合併手続きの過程で米国当局からオテズラを手放す必要性が指摘され、米アムジェンが同剤の全世界の権利を134億ドルで取得していた(関連記事は、
こちら)。AABPとセルジーンは、オテズラの国内での製造販売承認をAABPに移管する準備を進めている。移管スケジュールは非開示。
AABPのスティーブ・スギノ社長は、「オテズラは、患者さんに革新的治療薬を届けるとの我々のミッションを実現する上で、またとない機会をもたらすものと信じている」とコメント。さらに、「セルジーン社よりオテズラのチームを迎え入れ、One teamとして、日本の患者さんの重要な選択肢としてオテズラの価値を最大化していきたい」としている。
オテズラはcAMPに特異的な経口PDE4阻害薬。PDE4を阻害することで細胞内cAMP濃度を上昇させ、間接的に炎症性メディエーターの産生を調節すると考えられている。日本では、局所療法で効果不十分な尋常性乾癬・関節症性乾癬、局所療法で効果不十分なベーチェット病による口腔潰瘍を適応とし、局所療法後かつ生物製剤治療前の治療法として用いられている。