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後発品80%時代の薬価・流通政策
公開日時 2019/08/31 00:00
「同一価格帯のなかで改定後の薬価が改定前の薬価を超えるものを別の価格とする等、市場での評価が適切に反映される制度とすべきだ」――。日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)の澤井光郎会長は7月に開かれた中医協薬価専門部会の業界陳述でこう主張した。抗生剤・セファゾリンの供給停止をきっかけに、安定供給が一気にクローズアップされたジェネリック市場。安定供給のためにも、薬価差ビジネスからの脱却こそが急務だ。後発品80%時代が迫るなかで、薬価、流通政策も新たな時代に適した姿へと変革する必要性に迫られている。(望月英梨)日医工がセファゾリンの供給停止の案内を採用医療機関に開始したのは、2019年2月のこと。汎用規格で6割のシェアを有する同社製品の供給不安だけに、医療現場の反応は早かった。厚労省の実施したWeb...