19年度に沢井5%強減益、東和9%減益へ
GE企業の収益環境悪化
公開日時 2019/06/30 00:00
2019年10月に予定する消費税率引き上げに伴う薬価改定、20年4月の通常の薬価改定、21年度以降の薬価の毎年改定――といったイベントは、改定ごとに10%強の薬価引下げを受ける後発医薬品(GE)企業の収益環境を悪化させることは確実だ。加えて、20年9月までの政策目標である“後発品数量シェア80%目標”の達成後は、相対的に、国内GE市場の成長は鈍化すると見られている。GE専業大手3社の日医工、沢井製薬、東和薬品の18年度業績と19年度予測をみると、18年度はGE使用促進策の追い風による数量増で好調だったものの、19年度は旧エルメッド・エーザイ社(現エルメッド社)の傘下入りとの特殊要因がある日医工を除く2社は、営業減益との予想をたてた。薬価改定関係のイベントは数年前からわ...