名著の誉れ高い『理科系の作文技術』は、文科系の人間にも役に立つ
公開日時 2019/06/20 05:00
情熱的読書人間榎戸誠【推薦図書】『IT研究者のひらめき本棚――ビブリオ・トーク:私のオススメ』(情報処理学会会誌編集委員会編、近代科学社)では、読むべき本として、『理科系の作文技術』(木下是雄著、中公新書)を薦めている。「仕事の文書を書くときの心得は、●主題について述べるべき事実と意見を十分に精選し、●それらを、事実と意見とを峻別しながら、順序よく、明快・簡潔に記述する――ことに要約される」と紹介されている。『経済学者の勉強術――いかに読み、いかに書くか』(根井雅弘著、人文書院)でも、書き方の参考書として、『論文の書き方』(清水幾太郎著)、『文章読本』(丸谷才一著)と並んで、『理科系の作文技術』を挙げている。「学者の世界では、木下是雄『理科系の作文技術』が評判が高い。『理科系』というよりは、...