武田薬品 大阪工場にリュープリン製造施設を建設へ 生産効率の向上図る
公開日時 2019/05/29 03:50
武田薬品は5月28日、大阪工場(大阪市淀川区十三本町)に前立腺がん・閉経前乳がん治療剤・リュープリンの製造施設を建設すると発表した。ロボット化などによりオペレーターの介在を最小限にし、より高いレベルの無菌状態を保証。さらにバイアル製剤とキット製剤を一つのラインで製造できるマルチ製剤ラインの構築、製造管理へのビッグデータ解析の活用などで、現行より3割程度の生産効率の向上を期待する。投資額は約110億円。8月にも着工し、21年度の稼働を予定する。
リュープリンは18年度に全世界で1101億円を売り上げている。同剤のグローバル製造拠点が大阪工場である。製造設備への最先端技術の導入で、効率化を図りながら安定製造と品質保証を確かなものにする。同社は、「10年後でも十分に競争力を有する、機動性とイノベーションを追求した最先端の製造施設となる」としている。