エーザイ メトトレキサート皮下注製剤を導入 関節リウマチ適応で週1回投与
公開日時 2019/05/13 03:50
エーザイは5月10日、抗リウマチ薬として独メダック社が欧米で販売しているメトトレキサート皮下注製剤を日本で独占的に販売するライセンス契約を締結したと発表した。同成分は、関節リウマチ治療の第一選択薬として使用されているが、日本では経口剤のみ。同社によると、この皮下注製剤は週1回投与で、薬物血中濃度の関係するバイオアベイラビリティを高く維持できることが期待される。第一選択薬である同製剤を、エーザイが展開してきた関節リウマチ領域に加えることで、治療初期から幅広い提案が可能になると判断した。
同剤はプレフィルドシリンジ製剤。メダックの日本法人がこれから日本で開発を進め、製造販売承認申請を行う予定。エーザイは2022年度中の発売を目指す。
日本ではメトトレキサート製剤は経口剤のみ。同社によると、経口投与ではバイオアベイラビリティの個体間変動が知られている。皮下注製剤によって安定化が期待される。また、経口剤に比べて消化管の副作用が低くなることが報告されているという。
この契約によりエーザイは、メダック社に契約一時金、開発・販売マイルストンを支払うが、具体的な金額は非開示。なお、エーザイは国内では、抗リウマチ薬としてヒュミラ、ケアラムを販売している。